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京都市がオススメ!嵯峨嵐山周遊ガイド

観光・散策に人気のスポットのひとつである嵐山。
紅葉シーズンを迎え、更に多くの方で賑わっています。

そこで、京都市では、観光客も市民の皆さんにも、混雑を避けて嵯峨嵐山の魅力を楽しんでほしい!
と、デジタルマップ「嵯峨嵐山周遊ガイド」を作成しました。
まだまだ知られていない魅力的なスポットの巡り方をご案内します。


「嵯峨嵐山周遊ガイド」を使って実際に散策

まずは、サイトへアクセス
(駅構内のポスターや案内所に置かれた二次元コードを読み取っても可)

GPSにより現在地がマップ上に表示され、周辺のおすすめスポットやコースだけでなく、トイレやゴミ箱の場所も表示されています。

さらに、ライブカメラ映像で混雑状況をリアルタイムに確認できたり、歴史学者の磯田道史さんによる各スポットの魅力を紹介する動画を観ることもできます。

今回は、嵯峨商店街などで使えるクーポン券がゲットできるスタンプラリーに挑戦!
※スタンプラリーは12月1日まで。


▼「渡月橋」

スタート

10:00、「渡月橋」から散策スタートです。
「渡月橋」から続く長辻通は観光客で賑わいを見せていました。
デジタルマップ内には「特に混雑が予想されるエリア」や、混雑を避けたおすすめの「お散歩コース」が分かりやすく表示されています。 

今回はそんな「お散歩コース」に沿って散策。
はじめに「嵐山公園 亀山地区」を目指します。

▼「嵐山公園 亀山地区」

「渡月橋」から西にまっすぐすすむこと20分、「嵐山公園 亀山地区」に到着です。

「嵐山公園 亀山地区」は通称「亀山公園」とも呼ばれる広大な都市公園。
先ほどまでの喧騒が嘘のようで、自然を独り占めできる大パノラマが広がります。
特に展望台から望む大堰(おおい)川(桂川)は絶景です!

▼「常寂光寺」1つ目のスタンプ獲得

10:40、「嵐山公園 亀山地区」から北へまっすぐ進み「常寂光寺」に到着。
ここで最初のデジタルスタンプを獲得です!

「常寂光寺」は紅葉の美しい小倉山の中腹にあり、常寂光土(浄土)に遊ぶような風情があることからこの名がつけられたといわれています。
重要文化財である高さ12メートル余の多宝塔は必見です!

▼松尾芭蕉ゆかりの「落柿舎」

お散歩コースをたどり、次に向かったのは「落柿舎(らくししゃ)」です。
見通しの良いのどかな風景の中ひっそりと佇んでいる、昔話に出てきそうな茅葺き屋根の建物。
松尾芭蕉の門下人であった俳人、向井去来(むかいきょらい)の草庵です。

芭蕉もかつてこの地を訪れ、落柿舎を拠点に嵯峨嵐山の名所名刹を巡り、「嵯峨日記」を記したと伝わっています。
来訪者のための投句箱も設置されていますので、清閑な空間で一句詠んでみるのも良いですね。

▼「祇王寺」2つ目のスタンプ獲得

「落柿舎」を後にし、「祇王寺」へと向かう道中には竹の工芸品を取り扱うお店や陶器屋さんなどが点在。
つい立ち寄りたくなるようなお店との出会いも嵯峨エリア散策の魅力です。

11:40、「落柿舎」から10分ほど歩き「祇王寺」に到着。
2つ目のデジタルスタンプをゲットしました。
スタンプを2つ集めるとクリアとなり、嵯峨商店街等の対象店舗で使用できるクーポン券(5%割引券)を獲得することができます。

「祇王寺」は、平清盛の寵愛を失った祇王が、妹の祇女、母・刀自とともに尼僧となり生涯を過ごした「悲恋の尼寺」として知られるお寺。
小さな茅葺きの草庵を囲む庭園は、美しい緑の苔に覆われ、晩秋には一面に紅や黄の落葉が散り敷き、格別の風情があります。

▼「あだし野念仏寺」

「祇王寺」の次に向かったのは、さらに北上した先にある「あだし野念仏寺」。

嵯峨鳥居本と呼ばれるこのエリアは、かつて愛宕神社の門前町として栄えた地です。現在でもその風情を残す愛宕街道の一部は、伝統的建造物群保存地区に指定されています。

活気溢れる嵐山の中心地とは対照的に、すぐ後ろに愛宕山を背負う嵯峨鳥居本は緑に包まれた落ち着いた雰囲気。通りには地酒を扱う酒屋や、ハンドメイドの雑貨店、コーヒースタンドなど、散策中につい立ち寄りたくなるようなお店も多数ありました。

そんな愛宕街道の脇に伸びる石段を登ると、「あだし野念仏寺」に到着です。 

「あだし野念仏寺」は、空海(弘法大師)が五智山如来寺を建立し、野ざらしの遺骸を埋葬したことがはじまりとされるお寺。
境内中央の「西院(さい)の河原」には、化野(あだしの)に葬られた人々の墓である8000もの石仏・石塔があります。

「結構遠そう…」と感じる方もいらっしゃると思いますが、「祇王寺」からは徒歩10分程度で、道中も綺麗な石畳の風情ある街並みが続いているため、実際にはあっという間にたどり着けた感覚です。
また、嵐電「嵐山駅」駅から京都バスでアクセスできるほか、レンタサイクルで訪れている人の姿も見られました。

▼昼食。そして「清凉寺」へ

12:45、「あだし野念仏寺」から最後の目的地である「清凉寺」に向かう頃、時刻はちょうどお昼どきに。道中で見かけたうどん屋さんで昼食をとりました。

 嵯峨エリアの散策中に通りがかった飲食店は比較的空いている様子。待ち時間も少なく食事を済ませて次の目的地へと移動できるスムーズさも嬉しいですね。

13:40、「清凉寺」に到着。境内には小学生たちの笑い声が響いていました。

「清凉寺」は“嵯峨の釈迦堂”の名で知られるお寺。
開扉される時期が限られているご本尊の釈迦如来立像(国宝)は、胎内に内臓を形どった納入物が封じられていることで有名。年に数回上演される嵯峨大念仏狂言も必見です!

▼「嵯峨商店街」クーポンを使いお買い物!

「清凉寺」の仁王門をくぐり、「嵯峨商店街」へ向かいます。

 「嵯峨商店街」ではスタンプラリーでゲットしたクーポンを使いお買い物。
20店舗以上で利用できるクーポンで、お土産の購入のほかお食事にも使用できます!
最後は14:45。JR「嵯峨嵐山駅」から帰路に着きました。

 デジタルマップに「お散歩コース」が表示されているため、道に迷うこともなく、今まで気付けなかった魅力を再発見することができました!

定番をずらした京都観光。嵯峨嵐山の魅力を再発見しませんか?

京都市では、市民生活と観光の調和を目指し、様々な観光課題対策に取り組んでいます。

観光客が訪れる「時期」、「時間」、「場所」の3つの分散化もそのひとつ。

観光客はもちろん、市民の皆さまも、ぜひデジタルマップ「嵯峨嵐山周遊ガイド」も参考に、混雑を避けてゆったりと市内散策を楽しんでみてください!

📝産業観光局観光MICE推進室

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