子どもたちに“ほんもの”を!未来をつくる文化芸術のチカラとは?
みなさん、こんにちは!
子どもたちは夏休みの真っただ中。
学校の宿題、自由研究、プールやお出かけに…
夏休みって暑いけどアクティブですよね。
そんな皆さんに“文化体験”はいかがでしょうか?
今注目!文化芸術のチカラとは?
伝統芸能から演劇、音楽、現代アートまで、多くの文化が息づく京都には、家元・宗家をはじめ多くの芸術家の皆さんがご活躍です。
そんな京都の強みを生かし、子どもたちに“ほんもの”の体験を。
京都市では、平成19年から「文化芸術授業(ようこそアーティスト)」に取り組んでいます。
この事業では、幅広い分野の芸術家を“先生”として、市内の小学校や幼稚園、支援学校などで、ワークショップ等を実施しています。
昨年度はなんと、65箇所で実施。約4,000名の児童生徒などが、体験しました。
小学校でマンガの授業を実施
先日、京都市立桂川小学校では、京都精華大学でマンガの研究をされている松井仁美さんと黒田早香さんを“先生”に「マンガ家体験」を実施しました。
子どもたちは、吹き出しや背景の効果、キャラクター作りなどの説明を受けて、マンガを描いたり製図をするのによく使われる「ミリペン」を手に思い思いに漫画やキャラクターを描いていきます。
そして、描き上げた作品を教室のモニターに投影。“制作者”の思いを聞きながら、背景や色の付け方などでどれぐらい印象が変わるかを体験しました。
最後に“先生”から子どもたちに「これからも絵を描く楽しさを忘れずに、マンガを描いてね!」と熱いエールも!
子どもたちもその思いに応えて大きな拍手で授業を終えました。
子どもたちの変化
この事業のコーディネートをされている公益財団法人京都市芸術文化協会(以下「芸文協」)の竹内 香織 事業課長にお話しを伺いました。
竹内課長|この授業は、学校等の要望をお伺いしながら、芸文協に所属の会員さんの専門分野などを考えて、“先生”をご紹介しています。
学校の先生からは、
「子どもたちの意外な一面を見ることができた」
「普段より意欲的に参加していた」などの声をいただいています。
伝統文化の授業の後では、
「姿勢まで変わった」なんて声も。
私たちも授業風景を見ていますが、子どもが何かを発見したりして“スイッチが入った”瞬間を目撃することも多いです。
子どもたちの柔軟な発想や質問に、“先生”や私たちがハッとさせられることもあります。
文化に触れる、未来につなぐ
文化芸術というと特別なものにも感じますが、実は身の回りにたくさんあります。そんな文化の魅力を、子どものときに少しでも気付くことができたら、大人になって思い出し「あ、これっ知ってる!」と再び触れるきっかけにもなります。
子どもたちには、この事業で感じた思いを大切に、感動や喜びをご家族や友達などにも共有してくれたらいいな。私はそう思っています。
体験することは同じでも、思いや表現は人それぞれ。答えが無い学びだからこそ、他の人の考えを知り、視野を広げていって欲しいと願っています。
未来を生きるチカラを育む文化
AIやIotの急速な進展など、変化が激しい現代社会。
学んだ知識を活用し、いろんな社会課題を発見・解決していける人材が求められています。
「芸術」は、身につけた知識や浮かんだアイデアを具体化し、新しいものを生み出すための発想力や創造力の育みます。
文化芸術は、趣味や余暇の範囲を越えて、未来を生きるための大きな力になる。そんな可能性を持っているのです。
夏休みにも“for KIDS!”
京都市では、子どもたちにもっと文化芸術に触れて欲しい!
そして、保護者の皆さんも一緒にアートを体験して欲しい!
そんな思いから令和5年11月に、
子ども向けアート情報の総合サイト
「KYOTO ART BOX for KIDS」をオープンしました。
子どもや親子を対象としたイベント情報やコラムなどを掲載。
市内の子ども(親子連れ)向けイベントの簡易検索も可能です。
もっともっと楽しい夏休みに!
ぜひアクセスしてみてください。