様々なアミューズメント施設も充実し、
京都市民の憩いの場として、お子様連れにも大人気の「梅小路公園」。
そこに、まちなかとは思えない静寂な空間。豊かな生き物の楽園を発見!?
新生活も早1月、とちょっと。なんだか一息つきたいな・・
そんな皆さまにもおススメ。
その(隠れた?)魅力をレポートします。
貨物ヤードが森に大変身
梅小路公園は、1995年に開園。
13.7ha、災害時には5万人が避難可能な広大な敷地は、京都の物流を支える元鉄道貨物ヤードでした。
そんな草木ひとつない場所にまず整備されたのが、芝生広場、「朱雀の庭」と「いのちの森」です。
最寄りのJR嵯峨野線「梅小路京都西駅」を降りてすぐ、三角屋根の建物と和風の門が目印の「緑の館」が見えてきます。
旅するような日本庭園
入場ゲートを抜けると広大なお庭が広がります。
京都には歴史を紡いできた数多くの有名な日本庭園がありますが、
この庭は、そうした京都の作庭技術・技法の粋を集めたもの。
平成時代を代表する「池泉回遊式」の日本庭園です。
「池泉回遊式」とは、真ん中の池を中心に回遊しながら楽しむ庭。
その名の通り、歩くにつれて「景色」が移り変わる、まるで「旅するような」感覚です。
築山や滝、「野筋」と言われる川のような風景が次々と現れます。
“京都”をプロデュース
この朱雀の庭を管理されている、梅小路公園管理事務所の伊藤所長と植村さんに、見どころなどを伺いました。
Q 素晴らしいお庭ですね。見どころを教えてください。
「庭の骨格」を楽しむ?
庭の「骨格」とは初めて知りました。そんなツウな楽しみ方があるんですね!
どっから見ても日本庭園!ですが、何だかモダン。まさに「伝統と創生」を感じます。
京都の自然や地形がギュッと凝縮されて、ミニチュア京都を旅する感覚も楽しめます。
都会の中の小さな大自然
朱雀の庭の奥には「いのちの森」があります。
森の中に一歩入ると小鳥のさえずりが聞こえてきます。
Q 日本庭園から橋を渡ると全然違った世界が広がりますね。
この都会の真ん中で、613種の植物や75種の鳥類などが確認されているとは驚きです。まさに「いのちのゆりかご」ですね。
森の中には「樹冠回廊」が整備されていて、少し高い位置から森の中を散策することができます。何だか森の動物になった気分です。
お食事も楽しみに
「緑の館」には、お庭を一望する最高のロケーションに「京野菜レストラン梅小路公園」があります。
京野菜をはじめ、京都の旬の食材を使ったパスタやピザなどのオリジナルメニューは、どれも魅力的です。
お庭の散策と共にお立ち寄りください。
京野菜レストラン
https://www.kyoto-aquarium.com/kyoyasai-umekouji/
最後にお二人のおすすめコースを伺いました。
また来たくなる、癒しの空間
私も実は初めて訪れた「朱雀の庭」と「いのちの森」。
賑わいから一歩入った場所に、こんな素敵な空間が広がっているとは思っても見ませんでした。
梅小路公園まで来たのに立ち寄らないのはもったいないですね!
このほか、お庭に面したイベント室や茶室・和室もあって、講演会やお茶会でも利用できます(有料)。
お庭や自然が好きな方はもちろん、日常を少し離れてちょっと一息つきたいな・・なんて時、京都の文化と自然があなたを優しく受け入れてくれます。ぜひ一度訪れてみてください。