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大学生に、京都にこれからも残ってほしいものを聞いてみたら、喫茶店だった。

大学生や地域企業、地域で活動する方々など、イロイロな声や取組をつないで結んで行く!
そんな活動に取り組む京都市職員「未来を紡ぐチーム」が「2050年の京都に残したいものは?」をテーマに、大学生と対話しました。

すると学生さんからは、意外なスキが飛び出てきました。


芝生に座って座談会

「みんなの声を聞く」
簡単そうで難しいこのミッションに必要だったのは、自由に集って語れる場所でした。

そこで舞台に選んだのは、毎月第三金曜日に市庁舎前広場で行っている「小さな芝生広場の実験」。
いろんな人が集まって、マルシェやアーバンスポーツ、野外映画上映など、社会実験をしながらパブリックスペースの可能性を切り拓く取組です。

あそこには、冬でも青い「芝生」がある!(人工だから)
芝生の上で未来に残したい京都を語り合う「理想京座談会」を開催することになりました。

令和6年12月20日(金)
晴れろ晴れろと念じたのに、ちょっと曇った空の下、
この日集まってくれたのは、
市内で学ぶ大学生と高校生の計6名。

芝生の上に腰かけて、対話のスタートです。

看板も手書きで準備

あなたのハッシュタグは何ですか?

見ず知らずの方といきなり話し始めるのはハードルが高い。
そこで考えたのが、人に「#ハッシュタグ」を付けよう!

参加者は、自分の趣味や興味のあることをテープに書いて、服に張り付けてもらいました。

すると、流域?ワークショップ?水環境?
なんソレ!?
次々と出てくる個性的、だけど気になるタグ。

それってなに?と聞いてもよし
私と一緒!とつながるもよし、
「私はこんな人です」をみんなで語り合いました。

そうすると、実は同じ大学に通っていたり、同じ学部の人だったりと思わぬ出会いに話は弾んでいきます。

メンバーとも、大学生活のことや今考えていること、将来のことなどから対話がはじまりました。

人にそれぞれハッシュタグ

やっぱ、鴨川だよね

京都の好きなところを語るとき、やっぱり出てくるのは鴨川の話題。

京都の学生さんと言えば、出町柳の「鴨川デルタ」に集まっているイメージが強いですが、意外にも出てきたのはもっと北側の「賀茂川」。

読みが同じでややこしいのですが、
賀茂川と高野川が出町柳で合流して「鴨川」になります。

確かに賀茂川が流れる北山付近は河川敷も広くて、人も少なめ。
のんびりするには最高の場所です。

「鴨川」が好きと言っても、賀茂川や高野川も含めれば結構広い。
聞いてみて初めて分かるニッチな好み。

「みんなが憧れる富士山って結構遠くからでも見えるけど、鴨川って近くに行かないと見えない。でもみんな鴨川に惹かれるよね。なんでやろ」

鴨川ネタは、話が尽きません。

今日もどこかで人とのつながりを育む鴨川。
人を引き付けるパワースポットです。

自己紹介からスタート

一周まわって喫茶店!?

ある学生さんが好きな場所の話題で答えたのが「喫茶店」。

私も思わず「喫茶店⁉」と聞き返してしまいました。

京都には昔から地元の方々に愛され続ける「喫茶店」がたくさんあります。
でも、常連さんがコーヒー片手にのんびり新聞を読んでいるイメージ。

全国展開しているチェーン店などオシャレなカフェもたくさんあるのになぜ?

「はい、そこはカフェではなく喫茶店なんです。ずーーとこのまま残っていて欲しい」

いわゆるカフェの“新しい”感じはもう良いかなーって。
1周まわって今は、古き良き「喫茶店」をめぐることが、楽しみなんだとか。

確かに京都の昔ながらの喫茶店は魅力的です。
そこで出てくる気取らないナポリタンやハンバーグがまたおいしいこと。
マスターとの会話、まちの人の優しさや温かさに触れるには、喫茶店はうってつけかも知れません。

大学生もほっこり落ち着く京都ならではの人情溢れる喫茶店。
2050年の京都にも、元気であり続けて欲しいですよね。

「1周まわって喫茶店」
新しいものが次から次に消費される時代に、
京都には別の時間軸と魅力がある。そんなことを改めて気づかされた思いです。

あちらこちらで自由に会話

今を大切に生きる

大学生との「理想京座談会」はあっという間に時間が過ぎていきました。
日が暮れたころには「たき火」が登場。
小さな炎が参加者たちを温かく包み込みます。

今回の学生さんとの対話では、皆さんどこかで人とのつながりを大切に思い、日々の暮らしの中で心の温かさを求めているのだと感じました。

変化が激しい時代の中で、何を大切にしていきたいか。
将来に悩みながらも、今を生きる学生さんの言葉は本当にまっすぐで、私も「今」この瞬間を大切に生きていかなきゃいけないな、と考えさせられました。

今回参加してくださった学生さん、そして飛び入りで参加してくださった方々に感謝します!

たき火の温もりが染みる

もっともっと話したい!

次回の「理想京座談会」は、
令和7年1月17日(金)14時~開催。

学生さんはもちろん、京都で活躍する企業の方などにも参加していただいて、「つながり」をつくっていただく機会にもなれば、と考えています。

予約不要、入退場自由、もちろん無料

あなたの京都愛をふらっと語ってみませんか。
お待ちしています!

「小さな芝生広場の実験」
【日時】1月17日(金)
【時間】14時~19時
【場所】京都市役所前広場

【コンテンツ】
・芝生の上でゆっくり過ごす・出会う
・見えるまちかど対話
 (グラフィックファシリテーション)
・スポーツパーク
・哲学カフェ
・駄菓子屋さん
・マルシェ(カヌレ・ソフトドリンク・クラフトビール等)
14時-17時
・理想京座談会「市職員×企業」~働くって何?~
16時-19時
・焚火の会
16時半-17時半
・Dance巣食う*によるダンスWS
 *京都の若手のダンサーの勉強会グループ
17時半-
・京都間借り映画館


現在、京都市では、2050年までのまちの未来像となる「長期ビジョン」の策定に向け、特設WEBサイト「みんなの理想京 ideal Kyoto(アイディールキョウト)」を開設し、“声”を集めています。

京都市民だけではなく、京都を愛してくださるすべての方々の声をつないで京都の未来を構想してまいります。ぜひ、ご参画ください!

📝かっつん(未来を紡ぐチーム/総合企画局都市経営戦略室)

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