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修学旅行で縁結び。人生を決めた京都の思い出

全国から京都を訪れる修学旅行生は年間約70万人(令和5年)。
全国の2人に1人の学生さんが、修学旅行で京都を訪れています。

修学旅行は卒業を前に友達と過ごす、楽しくかけがえの無い時間です。
そんな青春の思い出が、人生の選択につながった人がいます。

現在、京都市観光協会で働く平田さん

中学時代に修学旅行で京都を訪れ、後に働くことになったきっかけや仕事への思いを伺いました。


京都との出会いは修学旅行

平田さん:今でも目に見えるかたちで伝統や文化が、受け継がれているのが京都の魅力ですね。仕事を通じて文化に触れる機会が増え、その素晴らしさを改めて感じています。

また、観光地で働く事業者の方々とお話しする機会も多く、皆さん本当におもてなしの心を大切にされていることを実感しています。京都の観光を支える人々の温かさや情熱にも、日々触れることができるのも魅力の一つです。

普段のお仕事風景

そう語る平田さん。
京都とのご縁が結ばれるきっかけは修学旅行でした。

教科書のままだ!

ー修学旅行で印象に残ったことは何ですか?

平田さん:修学旅行で訪れた先で思い出深いのは、北野天満宮ですね。

当時は中学3年生で、高校受験を控えている時期だったので、「学問の神様のご利益にあやかりたい!」と、みんなで盛り上がっていたのを覚えています。

北野天満宮のシンボルでもある『撫牛(なでうし)』

平田さん:他にも金閣寺、銀閣寺、清水寺、伏見稲荷大社、三十三間堂、二条城など、有名な観光地をたくさん巡りました。どこへ行っても「教科書に載っていた写真そのままだ!」と感動したのを覚えています。

修学旅行で購入した『学業守』を発見!。ずっと鞄につけていたとか

平田さん:修学旅行で京都を巡った経験から、いつしか京都に住んでみたいと思うようになり、それが京都の大学に進学する決め手の一つになりました。

平田さんは大学卒業後、関東の企業に就職。
その後、京都に戻ってこられました。

平田さん:大学時代は演劇部に所属し、京都を舞台とした演目もありました。役作りで、京都大学や鴨川デルタ、蹴上インクラインなど、様々な場所を見て回ったのも思い出です。

どこでも舞台になるような素敵な風景に溢れた京都が好きで、転職先が決まる前に京都に戻ってきました(笑)

せっかくだから「京都でしかできない仕事を」と思っていた矢先に、京都市観光協会の職員募集を見かけ、「これだ!」と思って応募しました。

京都を楽しんでいただくために

―観光協会でどのようなお仕事を?

平田さん:現在は企画推進課というところで、主に観光マナーやモラルの啓発を担当しています。

事業者の方々と一緒に観光マナーやモラルの向上を呼びかるイベントの開催や、観光地の混雑状況が分かるように、ライブカメラによるリアルタイム映像の配信にも取り組んでいます。

また、修学旅行生の皆さんに京都の観光課題についてお話をする機会もあり、お寺や神社を巡るだけではなく、現在の京都のまちの課題にも意識を向けていることに驚きました。

―修学旅行生に一言!

平田さん:まずは京都観光を思い切り楽しんでほしいと思います。
街を歩いたとき目にするものすべてが新鮮だと思うので、その経験や感動をずっと忘れずに大切にしてもらいたいです。

大人になったときに修学旅行のことをふと思い出して、再び京都に来てもらえるととても嬉しいですね。

修学旅行がつなぐ京都の未来

修学旅行での楽しい思い出が、京都に進学したい、働きたいなど、将来京都とのご縁を結ぶ大切なきっかけになっていることを実感しました。

京都市では、企業の皆さまからいただいたご寄付を活用し、修学旅行生の皆さんの思い出作りをお手伝いしています。 

「アオハルギフト・京都」では、舞妓さんの舞台等を体験。
「Q都(きゅーと)スタディトリップ」では、モノを大切に使い続ける取組を見てSDGsを探究するなど。
「京都ならでは」の特別な体験が「お土産」となります。

京都市ではこれからも、京都で住みたい、学びたい、働きたいと思っていただけるよう、取り組みを進めていきます。


京都市では、市民の皆様の暮らしと観光をつなぐポータルサイト
「LINK! LINK! LINK!(リンク・リンク・リンク)」を開設しました。

市民の皆様が市内を観光・散策するのにおススメのサービスやイベント情報が盛りだくさん!

観光と京都のまちの関係、観光課題に向けた取組なども分かりやすく発信しています。

ぜひ、ご覧下さい。

📝産業観光局観光MICE推進室

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