とっておきの京都手帖7 漆芸家さん
<小満/伝統を守り新しい挑戦をする漆芸家さん>
漆。
古来、私たちの身近な存在でもあった。
そして今は漆芸として、そのものが受ける光と発する艶が、私たちの生活にしっくりと彩りを与える。
少し贅沢で豊かな時間を過ごさせてくれる名脇役、いや時には主役だ。
日常として漆器で頂く飲食は、不思議とその食材自体を味わおうと心身が反応する。
目まぐるしい世にあって、ひとときの解放感があり、満ち足りた五感に気付く。
今年1月に起きた能登半島地震で、日本の漆職人さんたちは壊滅的