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愛を求めたら鯉が出てきた!京都市職員が推したい京都への偏愛
昨年12月から約2箇月にわたり募集した「京都偏愛」企画。
多くの方に記事をご投稿いただきました。
共感するもの、感動するもの、感心するもの…
愛のこもった記事の数々に、京都のまちの奥深さを改めて実感いたしました。
そんな記事は、すべてが宝物です。
私たち広報担当と、さまざまな部署の職員で構成する「未来を紡ぐチーム」のメンバーで拝読し、特にオススメしたい!となった記事をご紹介します。
※記事に優劣を付けるものではありません。
これぞ偏愛!ほぼすべてのメンバーが推した記事
「24時以降の木屋町」
出た!鯉を背負ったリアル「黒髪の乙女」
学生から社会人まで、京都の“のんべえ”が集う木屋町で、日夜繰り広げられる人間模様が手触り感たっぷりに描かれています。
「ひやりとすることも多いが、にやりとすることも多い。」
この一言に、京都の良さがギュッと詰まっていると思いました。
どこからともなく緋鯉のぬいぐるみが出てきて、しかも背負ってしまうなんて…。
京都を舞台にした森見登美彦さんの作品『夜は短し歩けよ乙女』のファンタジーが現出する。
数々の名作が生み出されてきた文学のまち・京都ならではの風景です。
ただの酔っ払いの所業ではない。
これはもう、文学だ!
(広報担当:ヒロ)
【職員のコメント】
・木屋町の雰囲気が伝わってくる。
・リアルだ。そしてこんな角度から京都を表現してしまう、まさに偏愛だ。
・京都ではお酒を飲めるようになったらまず木屋町に足を踏み入れる。多くの方々が思い出とともに共感し、楽しめるのではないか。
・人のつながりや家族でない人に甘えられる場所があるなど、京都の良さがよく表れている。
「日常から憧れへ~京都と私の距離感」
京都生まれ、京都育ちのM.Mさん。
大学、そして社会人になるにつれ、京都から離れていかれます。
でも、離れたからこそ京都の魅力に気づき、少しずつ、京都を知りなおしていかれたそうです。
「私を育ててくれた
京都での日常から時が過ぎ、
今、少し遠いところから、
京都を憧れの眼差しで見ています。」
この言葉に、私は泣きそうになった。
いつか必ず、京都にお戻りください。
(広報担当:ヒロ)
【職員のコメント】
・今、京都に住んでいる人に、京都を出ていく前に読んでほしいと思った。
・すごいリアルで面白かった。京都の良さが詰まっていた。
・京都から少し離れることで見える京都の良さに共感。
・気持ちの変化が丁寧に紡がれ、離れたところからでも京都を思い続けている深い愛が伝わってきた。
「京都を輝かせる個店」
筆者の思い出が詰まった腕時計を、商店街の時計屋さんで修理してもらったストーリーを軸に、京都の商店街のレベルの高さが語られます。
高級料亭の食材も取り扱うお店が、下駄ばきで通える距離にある。
そんな住めば見える京都の隠れた魅力がひしひしと伝わる素晴らしい記事です。
(広報担当:ヒロ)
【職員のコメント】
・ガイドブックには載っていない京都の魅力、住んでいる方でないと分からない魅力が伝わる。
・京都人の温かさがじわっと伝わる。
・個店の素晴らしさ、商店街の楽しさを通じて京都の良さが伝わる。
「ちょっとせまくて、かなり深い」
「一度外の人になって客観的に、でも自分事として京都の事を考えられているからだと思ってる。」
そう語る筆者は、別の記事で京都市の財政状況にも言及されています。
ご心配をおかけして申し訳ない気持ちと、ふるさと京都への深い愛を感じました。京都の市政は、今お住いの方々だけのものではないんだな、と気づかされた記事です。
(広報担当:ヒロ)
【職員のコメント】
・ライフステージごとに京都の見え方が変化していく様がよかった。
・立ち位置が変われば視点も変わる。そのことが良く分かった。
・市の財政状況調べなども含め、京都への愛情が伝わった。
・京都育ちならではの日常風景が描かれた偏愛記事に共感した。
「京都に移住したのは、勢いでしかなかった」
京都に移住したきっかけは、東京の自宅の立ち退き!
オギユカさんは、お勤めを退職してでも京都に移られた悲喜こもごもを、躍動感いっぱいに語られています。
今では京都の個性的な店主さんとの交流も深め、「水無月」も味わうなど、京都暮らしを満喫?されている。
京都への移住をご検討中の方にはぜひ、読んでいただきたい記事です。
(広報担当:ヒロ)
【職員のコメント】
・「暮らして気づく京都の良さと仕事の少なさ」という指摘が良かった。
・「京都はもしかしたら日本で一番「おいでよ」と言いやすい街かもしれない」が刺さった。
・焼き立てのパンのにおいに、いい朝だと思う。そんな京都で過ごす何気ない日常の風景が長く続いてほしいと共感した。
「京都の引力」
「京都での日々は、競争しなくても得られる幸福があるという明るい事実とともに、私の生涯についてまわることだろう。」
この言葉の理由を優しく、そしてユーモラスに語られたホッコリする記事です。京都の日常にある何気ない所作に気づく筆者の恐るべき観察眼。この記事を読んでしまったらもう、京都に来ずにはいられない。
東京や大阪とは異なる緩やかな時間が流れる京都の良さを、これからもずっと守っていきたいと強く感じました。
(広報担当:ヒロ)
【職員のコメント】
・日常に感じるささやかなスキを丁寧に綴られていて素敵。
・引力という言葉の使い方、空間と時間の伝え方が良かった。
・間口は広く、排除はしないという京都の世界観が随所に表現されている。
・重厚感のある歴史的な風情ではなく、暮らす人のおちゃめな一面が垣間見えるところに”偏愛”を感じた。
記事の数がすでに偏愛
「とっておきの京都手帖16」
今回の企画で最もたくさんの記事を投稿していただいたのが白石方一さん。個々の記事の充実度がすごく「京都案内本」を読んでいるかのようです。京都への造詣の深さに圧倒されます。巳年に合わせて書かれた記事は、蛇にまつわる故事や京都のスポット、そして「ホスピス」の起源にまで至ります。勉強になります。
(広報担当:ヒロ)
市職員も知らなかった!?京都の良い所
「錦秋の京都旅「紅葉とせせらぎの琴坂を歩く」
【職員のコメント】
・左京区に生まれ育った私が、どここれ?となった。まだまだ知らない魅力が、京都にはたくさんあることを知る。
「京都隠れ観光スポット」
【職員のコメント】
・浄土寺周辺はやっぱり良いとこやなぁと改めて思えた。
・京都屈指の観光エリアにこんなスポットがあるとは!多様な文化を受け入れる街並みの懐の深さにも共感。
「私の京都偏愛:京都ハンナリーズ」
【職員のコメント】
・良い意味で京都らしくない記事。新たな気づきがある。
・自分だけの京都を極めている感じがした。
・京都拠点のバスケットボールチームへの愛の深さがすごい。
そうですよね。京都人も共感した
「Z世代に告ぐ、京都はそんなに怖くない!」
【職員のコメント】
・京都はいい所、京都人はそんなに性格悪くない!ということをまるで目の前で聞いているような感覚で読めた。
・偏愛ぶりがじわじわくる。
「珈琲とパンと多国籍レストランの街、京都」
【職員のコメント】
・子どもの頃から家でお惣菜を食べすぎて、お店で注文するのに違和感がある。そんな私にとっては納得の記事。
「千葉で生まれた東男が、京都で5年暮らして思うこと」
【職員のコメント】
・京都への思いが切なく、そして深い愛を感じた。
・地元も違うし今は住んでないのに結婚式を京都でする偏愛ぶりがすごい。
「京都でおすすめデートスポット」
【職員のコメント】
・「大文字スポットで告白したら間違いなし」って本当ですか?(笑)
・久しぶりに文字山に登りたくなった。
「僕が感じる「西陣」というまちの魅力」
【職員のコメント】
・京都市内には随所にコミュニティーがある。個性的で面白いことをしている人々が緩くつながっていて、まとまるわけでもなく、排除するわけでもない。お互い面白がっている京都の世界観が表れていると思った。
・ひとくくりにされることを嫌う京都人。それぞれの場所の歴史や文化や思いを大切にしながら生活していることが垣間見れる部分に共感した。
やって良かった、偏愛企画
記事をご投稿いただいたすべての皆さまに、感謝をいたします。
ありがとうございました。
記事を通じて京都好きの方々との接点を持っていきたい。
そんな思いもあって、取り組んだ企画でした。
やって良かったと、今強く思います。
さまざまな視点から書かれた記事を読み進めるうちに、京都の深みに潜り込んでいくような感覚になりました。
私の知らない京都、気づきもたくさんありました。
今度行ってみようと思えるものも多数。
今回ご紹介した記事はあくまでも、誰より京都好きを自負する職員の主観によるものです。他にも面白かったり考えさせられたりする記事がたくさんあります。
京都市公式noteは、京都好きの知恵の結晶に。
どこよりも京都を知るための場所になれたら良いなと思います。
引き続き、マガジン内の記事をご覧いただければ幸いです。
📝ヒロ(市長公室広報担当)
広報担当2年目の職員。公式noteの運用「大変ね」と周囲に労わってもらうも、実は面白くなっちゃている人。これからもよろしくお願いします。